lavalan® - ウールインサレーションはどのように作られている?

バウワーフリストッフェ社のフレドリッヒCEOが語る、lavalan®開発ストーリー。

ウールに対するパッション(熱意)はいつから?

もちろん、生まれてからずっと!私のファミリーは100年以上ウールと共にあります。ですから生粋のウールマンと呼んでください。ファミリーとしてのビジネスは1913年ごろからで、私は4世代目となりますね。私は小さいころからウールの集荷に行く両親に同行していました。ウールは私のDNAの一部です。

 

世界で初めての洗えるウールインサレーション - lavalan®は、いつそのアイデアを思いついたのでしょう?

バウワーフリストッフェ社は長い間マットレス製造の仕事をしてきました。およそ15年ほど前から、マットレスの市場で洗えるウールフリースの需要が増えてきました。その需要に対応するために、開発をしてきた事実があります。私自身がマウンテンバイクやスキーなどのアクティビティが好きということもあって、かねてよりアウトドア製品にウールが持つ素晴らしい機能を利用出来たらと思っていました。そこでウォッシャブルウールのパテントを取得するに至りました。

新しいマーケットへ挑戦することはどうでしたか?

思ったほど容易ではありませんでしたが、IWSやWoolmarkの協力の元、アウトドアの市場に私たちを知ってもらうことが出来ました。新しいお客様にウールのコンプリートストーリーを提供できるので、喜ばれています。私たちのウールはトレーサブルです。自身が使っている製品の中綿素材がどこから来たのか理解している人はいますか?私たちがユニークである理由、牧場のウールを収集するところからウォッシャブルシートに加工するまでが分かるのです。

 

製品化までのチャレンジは何がありましたか?

もちろんマットレス製品とアウトドア製品では求められる特性が異なります。多くのクロージングに使用できる軽量のインサレーションを製造することはチャレンジでした。加工性やウォッシャビリティも考えなくてはいけません。さらに加えると、動物福祉や環境保護基準なども私たちにとっては大切でした。ヨーロッパのウールにもう一度価値を与えることに貢献したかったのです。長い間ウールはただの廃棄物の扱いでした。肥料として畑にまかれるか、単に焼却されていたからです。

最初にlavalan®を知ったメーカーさんたちの反応はどうでしたか?

最初の顧客はラグジュアリーブランド「Mover」のニコラス氏でした。当時彼はハイパフォーマンスなナチュラル素材でできたフリースを探していて、ウールがが持つ吸排出機能や温度コントロール機能、また防臭機能に着目し、その熱意を私にぶつけてくれました。振り返るに、開発当時の私たちは時代の少し先を走っていたと思います。ラバランという製品が少しずつ認知されると共に、お客様のコレクションにラバランが使われていくことも増えていきました。ブランドも彼らのテキスタイル製品にどのような素材が使われているのか、より注意を払うようになってきました。また繊維素材の加工にも繋がってきました。

 

このような伝統的でありながらまだ確信を続ける素材の何が魅力ですか?

今ある問題に対して、ウールが解決策になりうることは興味深いです。新しい製品やアプリケーションのアイデアがどんどん出てきます。資材からスノーアパレル、はたまた吸音パネル(WOOPIES)などもあります。パートナーのALPINA社と一緒に、ヘルメットやプロテクターの素材もウールを用いています。現在もラバランで新しい開発に取り組んでおり、まだまだウールとのエキサイティングなチャレンジは続きます。